ここ数年、個人の働き方が大きく変わりつつあります。
その背景には、新型コロナウィルスの影響を受けて、企業が早急に働き方を見直す必要があった。
というのが大きな要因ではありますが、テレワークやWEB会議、なかには週休3日制の導入など、多くの企業で新しい取り組みが行われていると同時に、これまでの働き方も見直されつつあります。
また、我が国の政府も後押しするカタチで「働き方改革」を打ち出してしていて、これまでの様な毎日出社、副業NG、残業は当たり前といった「会社に縛られる働き方」から、個々の意見や希望を尊重した「多様で柔軟性のある働き方」を提唱していることから、今後も様々な業種で働き方改革が行われることが想定されます。
このようなことから、今後はひとつの企業に仕事を集中させるのではなく、複数の仕事を熟すマルチワーカーが増えると思われます。
そういったなかで、成長拡大傾向にある業界が「フードデリバリー」です。
コロナ禍では、出前の需要が大きく上昇するなか、宅配サービスに目を向けた企業が多く参入しました。有名な企業ではウーバーイーツやウォルト、フードパンダなどがありますが、これらの企業は配達員と個人契約を結び、配達員は個人事業主として自由な時間に働ける。といった特性が注目され、多くの人々が登録を行い、街でバッグを背負った配達員を多く見かけるようになりました。
正に、ニューノーマルな働き方だと、個人的には思います。
また、エヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)が提供している、外食・中食市場情報サービス『CREST(R)』が2023年6月6日に公表した【外食・中食市場2023年4月の動向分析レポート】によると、外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると、2023年4月は同76%増となっており、コロナが終息した現在も引き続きプラス成長が続いていることがわかります。(データ元:https://www.npdjapan.com/press-releases/pr_20230606/)
要するに、コロナ禍限定だと言われていた出前需要が、現在も市場拡大傾向にある。
ということです。
では、、、
実際に、フードデリバリーは稼げるのか?
これから始めようと思っている方や、少しでも気になっている方ならイチバン気になっているのが「お金事情」だと思います。
そこで、今回はウーバーイーツで得られる収入と、正社員やパート、アルバイト、派遣といった非正社員が得られる収入を比較してみました。
現状の収入に満足していない方にとっては有益な情報になるかと思いますので、是非最後までご覧下さい!
(ルール説明)収入の比較方法
まずは、収入の比較方法(ルール)についてお伝えしたいと思います。
正社員や非正社員のほとんどは月収制だと思いますが、ウーバーイーツの場合は配達1件ごとの報酬なので、月収が固定されていません。
そこで、今回は厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査(6)雇用形態別に見た賃金(12p)」をもとに、正社員及び非正社員の平均月収から平均時給を算出して、ウーバーイーツの平均時給と比べてみたいと思います。
尚、平均時給の算出については、月間の勤務日数を20日、1日の勤務時間を8時間とします。
正社員の平均月収は32万3,400円
下の表は、厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計検査の概況」のデータをもとに作成した表になります。※引用したデータは「基本給+諸手当(変動手当除く)から税金を排除する前の金額」となります。
男女計 | 男性 | 女性 | |
年齢計 | 323.4 | 348.8 | 270.6 |
~19歳 | 183.9 | 186.9 | 178.6 |
20~24 | 216.6 | 218.0 | 215.0 |
25~29 | 250.9 | 256.7 | 242.2 |
30~34 | 283.7 | 295.6 | 258.6 |
35~39 | 315.9 | 333.4 | 274.5 |
40~44 | 341.8 | 364.6 | 288.1 |
45~49 | 361.3 | 390.5 | 292.6 |
50~54 | 388.4 | 422.6 | 305.6 |
55~59 | 393.0 | 428.6 | 305.3 |
60~64 | 329.8 | 351.6 | 272.2 |
65~69 | 299.2 | 310.0 | 268.6 |
70~ | 280.1 | 291.3 | 248.6 |
(千円)
引用元:令和3年賃金構造基本統計検査の概況(6)雇用形態別にみた賃金(12p)第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差
男女計の列の一番上(年齢計)が、正社員の平均給与となります。なので、性別、年齢全てを引っ括めた正社員の平均月収は32万3,400円となります。
月収から日給を計算すると…
323,400÷20=16,170円
更に時給を計算します。
16,170÷8=2021.25円
以上のことから、
正社員の平均時給は約2,021円という計算になりました。
非正社員の平均月収は21万6.700円
非正社員も、正社員と同じく「令和3年賃金構造基本統計検査の概況」のデータをもとに計算していきます。
男女計 | 男性 | 女性 | |
年齢計 | 216.7 | 241.3 | 195.4 |
~19歳 | 167.9 | 168.9 | 166.8 |
20~24 | 183.0 | 187.8 | 179.2 |
25~29 | 204.9 | 212.8 | 198.9 |
30~34 | 207.6 | 218.7 | 199.4 |
35~39 | 208.3 | 225.1 | 197.4 |
40~44 | 210.2 | 230.4 | 200.2 |
45~49 | 209.9 | 236.2 | 199.2 |
50~54 | 212.0 | 246.9 | 196.1 |
55~59 | 210.5 | 242.8 | 192.8 |
60~64 | 248.8 | 274.7 | 197.8 |
65~69 | 224.2 | 240.9 | 186.9 |
70~ | 205.6 | 218.6 | 176.2 |
(千円)
引用元:令和3年賃金構造基本統計検査の概況(6)雇用形態別にみた賃金(12p)第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差
非正社員は正社員と違い昇給の機会が少ないうえに、昇給額も少ない傾向にあります。更にボーナスも無いため、正社員の月収と比べると大きな差があります。(まさかのウーバーの給与が勝つパターン!?w)
ということで、非正社員の月収は21万6,700円。
月収から日給を計算すると…
216,700÷20=10,835円
更に時給を計算します。
10,835÷8=1354.375円
以上のことから、
非正社員の平均時給は約1,354円という計算になりました。
ウーバーイーツの時給は正社員の給与を超える!?
ウーバーイーツの場合、当然ながら国が統計を出していません。そのため、直近で正社員や非正社員と同等の勤務時間(8時間)稼働した日をピックアップして、そのデータをもとに平均時給を割り出します。
以上が直近で稼働したデータとなります。
この6日間を合計すると、、、
稼働時間:48時間32分
報酬額:11万2,828円となります。
このデータから、
1日あたりの報酬額を計算すると
112,828÷48.5=2,326.350円
以上のことから、
ウーバーイーツの平均時給は
約2,326円という計算になりました。
結果
正社員や非正社員、ウーバーイーツの時給を計算してみた結果は以下となります。
1位 ウーバーイーツ(平均時給:2,326円)
2位 正社員(平均時給:2,021円)
3位 非正社員(平均時給:1,354円)
如何でしょうか?
皆さんが当初予想していた順位と違いはありましたか?
☑好きな時間に働けて
☑服装も自由
☑自由に休める
そんな仕事が正社員や非正社員よりも良い収入なんて、想像していなかった方も少なくないかと思います。
更に言えば…
正社員や非正社員は、沢山働きたくても、勤務時間に限りがありますが、ウーバーイーツの配達アプリは12時間までONにできます。
なので、1日あたりの収入でいうと、まだまだ伸びしろがある仕事といえます。
まとめ
今回は、ウーバーイーツの収入について、正社員や非正社員のへ平均給与と比較してみました。
その結果、ウーバーイーツの収入がイチバン高額という結果になりました。
とはいえ、ウーバーイーツは正社員とは違い、ボーナスも昇給、有給休暇もありません。また、保険の加入も全額自己負担だったりと、正社員よりも自己負担が多いといったデメリットもあります。
また、退職金といった老後のサポートとなる資金(社会保障)も、若いうちから自分でコツコツ積み立てていく必要があります。
意外とフードデリバリーは体力勝負なところもあるので、60代70代になっても、若い時と同じような長時間稼働や迅速な配達を行うのは、かなり難易度が高いと思います。
そのため、実際にその歳になってから「失敗した」「考えが甘かった」と後悔しないよう、稼いだ資金の一部を運用して、「自分年金」を作っておくと、後々ためになるかと思います。
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