みなさんは、トレンド判断を行うためにどのような分析を行っていますか?
FXトレードで利益を積み上げていくために、「トレンドを把握する」というのは非常に大切な項目のひとつといえます。・
何故ならば、、、
トレンドを把握できないままトレードを行った場合、勝率の低下や大きな含み損を抱えてしまう可能性があるからです。
今回は、「トレンドを把握する方法」について、実際に私が活用している分析方法をお伝えします。
☑なかなか手が出せない。
☑いつもエントリー後に相場が逆行してしまう。
☑含み損を抱えている期間が長い
このような悩みを抱えている方にとって、今回お伝えする内容は有益な情報になるかと思いますので、是非最後までご覧になって、悩みを解決してください!
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorとは
AwesomeOscillator(AO)というのは、ビル・ウィリアムズ(Bill・M・Williams)氏によって開発されたオシレータ系のテクニカル指標です。特徴としては、期間5と期間34の単純移動平均線の差分をヒストグラムで表したものになります。
この指標を使うことで、各通貨ペアの価格が上昇基調にあるのか、下降基調にあるのかを把握することができます。特に、トレンド判断を行う際に最大限の効力を発揮することができます。
また、ヒストグラムの向きと色を把握することで、現在のトレンドを一目で把握することが出来ます。
このように、AOはトレンドを分析する手助けになる重要なツールとして活用されています。
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorの計算式
AOの計算式は以下の通りです。
AO= SMA (MEDIAN PRICE, 5) – SMA (MEDIAN PRICE, 34)
5日移動平均線から34日移動平均線を引くことで算出された値になります。
これだけを見ると、難しいイメージを持ってしまうかもしれませんが、実際に活用する場合は、チャートにインジゲーターをセットするだけなので、非常に簡単です!
とはいえ、AOの特徴を把握していないと、有効活用は困難なので、まずはAOの特徴(メリットデメリット)から解説していきます。
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorを使うメリット
AOを使うメリットは以下のような点が挙げられます。
【メリット1】トレンドの強弱を把握できる
例えば、森林の中で道を歩いているとします。道が順調に伸びていて、木々も元気そうなら、森は活気があり、トレンドが強い状態と言えます。逆に、木々がしおれていたり、道が荒れている場合は、森は弱いトレンドの状態です。AOは、この森の状態をグラフで表示してくれるため、トレンドの強さを見ることができます。
【メリット2】トレンドの転換に気付くことができる
AOは、トレンドの反転を見つけるのにも役立ちます。例えば、森の中を歩いていると、道が急カーブを描き始めたとします。これは、木々が遠くに倒れていることを意味し、トレンドが反転する可能性が高いと言えます。AOのグラフは、このような反転ポイントを教えてくれるため、どこでトレンドが反転するかを予測することができます。
【メリット3】エントリーポイントを把握することができる
AOは、エントリーポイントを見つけるのにも便利です。例えば、森の中で道が急傾斜になったとします。この時、道の角度が急なほどエントリーポイントとなります。AwesomeOscillatorのグラフは、このような急傾斜のポイントを表示してくれるため、いつ取引を始めるべきかを知ることができます。
以上のように、AOはトレンドの強さや反転、エントリーポイントを見つけるのに役立つツールといえます。
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorを使うデメリット
AOのデメリットとしては、使い方が複雑といった点が挙げられます。
例えば、移動平均線の様に、ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売り。といったシンプルなものであれば誰でもすぐに理解できると思います。
しかし、AOの場合、色の切り替わりや向きの転換など、様々な分析方法が存在するため、初心者にとっては理解しづらい。といったデメリットがあります。
また、AOは現在のトレンドを把握するためのツールであるため、トレードのタイミングやエントリーポイントを探るための用途としては不十分な点があります。
そのため、実際にエントリーを行う際は、他のテクニカル指標を組み合わせる必要があります。
以上が、AOを使う際のデメリットになります。
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorの表示方法(MT4)
AOをチャートに設定する方法は以下となります。
②表示された画面の「OK」をクリック
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorの基本的な見方
AOの基本的な見方は以下となります。
売り優勢=AOが0より下にある時
ヒストグラムの向き | ヒストグラムの色 | トレンド |
下→上 | 緑 | 上昇トレンドに転換 |
上 | 赤 | 強い上昇トレンドが一服 |
上→下 | 赤 | 下降トレンドに転換 |
下 | 緑 | 強い下降トレンドが一服 |
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorの使い方
AOを活用することで、比較的に早い段階で以下の重要ポイントに気付くことができます。
【使い方①】トレンド転換(0ラインの交差)
AOの実践的な使い方として、イチバンわかりやすいのが「0ラインの交差」になります。
トレンド転換の定義としては、
・0ラインを越えてプラスになった場面=上昇トレンドに転換
・0ラインを割れてマイナスになった場面=下降トレンドに転換
となります。
わかりやすい見方としては
赤と緑で構成されたヒストグラムの向きが
・下向きから上向きに変わった場面=上昇トレンドに転換
・上向きから下向きに変わった場面=下降トレンドに転換
このように捉えることで
トレンド転換にイチ早く気付くことが出来ます。
【使い方②】トレンド再開(ソーサー)
上昇が一服したけど
押し目を作って再び上昇するのか
このまま下降トレンドに変わるのか読み辛い!
こんな経験はありませんか?
このような場面では、ソーサーを活用することで、押し目買いで攻めるべきなのか、戻り売りで攻めるべきなのかを把握できます。
要するに、次の一手に迷うことがなくなり、ブレのないトレードが行えるようになります。
ソーサーを用いるポイントとしては以下の通りになります。
・3本以上のバーが同じ方向(ゼロラインより上or下)にある
・バーの色に変化がある
AOの位置 | バーの変化(色) | トレンド |
①0ラインより上 | 緑→赤→緑 | 上昇再開 |
②0ラインより下 | 赤→緑→赤 | 下降再開 |
②の場面ではショート(売り)
【使い方②】ツインピーク(ダイバージェンス)
ツインピークとは、主にトレンド転換前に発生する傾向が高く、実際の値動きとAOが表すトレンドが逆行する現象(ダイバージェンス)をさします。
ツインピークを用いるポイントとしては以下の通りになります。
②2つのピークが発生している。
③ヒストリカルの大きさ(1つ目と2つめの大小)
②の場面では下降トレンドに転換する可能性が高い
【テクニカル指標】AwesomeOscillatorの注意点
AOを使うときの注意点としては、1分足や5分足といった短期足では、だましが多く出現する傾向にある。ということです。
これは全てのテクニカル指標にいえることですが、分足より時間足、時間足より日足。といった様に、長期足になればなるほど、売買サインがしっかり現れる傾向にあります。
そのため、AOだけではなく、RSIやエンベロープなど、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より一層安定したトレードが行えるといえます。
まとめ
今回は、トレンド転換を一目で把握できる、Awesomeoscillatorについてお伝えしました。
ヒストグラムの方向、バーの色を見ることで、いち早くトレンドを把握できるため、非常に便利なトレードツールだと思います。
以下、トレンドの基本的なサイクルを表にまとめてみましたので、是非ご活用ください。
ヒストグラムの向き | ヒストグラムの色 | トレンド |
下→上 | 緑 | 上昇トレンドに転換 |
上 | 緑 | 強い上昇トレンド |
上 | 緑→赤 | 強い上昇トレンドが一服 |
上→下 | 赤 | 下降トレンドに転換 |
下 | 赤 | 強い下降トレンド |
下 | 赤→緑 | 強い下降トレンドが一服 |
このように、AOを使うことで、トレンドの転換サインを見つけることができます。ただし、単一の指標だけでなく、他の指標や情報と組み合わせて判断することが重要といえます。
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