FX業者によっては、2本のMACDがデフォルト表示されているケースもありますが、MT4を取引ツールとして提供しているFX業者(特に海外FX業者)の多くは、デフォルト表示がヒストグラムになっています。
とはいえ、諦めるのは時期尚早!
ある部分を変更(修正)するだけで、2本のMACDを簡単に表示させることができるんです!
今回は、そんなMACDを2本表示する方法について、初心者でも理解できるよう、わかりやすく解説します。
MT4でMACDを2本表示すると何が変わる!?
一般的なMACDと、2本表示させた場合では、以下のように見栄えが大きく変わってきます。
<一般的なMACDの表記>
<2本線表示>
2本線表示では、一般的なMACDよりもスッキリした見栄えとなり、ゴールデンクロス、デッドクロスが視覚的にわかりやすくなる。といった特徴があります。
MT4でMACDのラインを2本表示させる方法
①MetaEditor(メタエディター)を開く
ナビゲーターウィンドウの「MACD」を右クリックし「修正」をクリックする。
②MetaEditor(メタエディター)を編集する。
36行目に記述されているHISTOGRAMをLINEに書き換えます。HISTOGRAM
変更後⇒36 SetIndexStyle(0,DRAW_LINE);
③保存する
左上の「ファイル」をクリックして「名前を付けて保存」をクリック。
④再設定を行う
MT4を再起動した後、チャートにMACD2を設定する。
問題なく編集が行えている場合、上の図のように、2本のラインが表示されます。
以上で、MACDのラインを2本表示させる設定は完了です。
元のMACDに戻したい場合
実際に、チャートに設定してみた結果、元のMACD(ヒストグラム)のほうが見やすいと感じた場合、チャートから「MACD2」を削除した後に、「MACD」を再び設定することで、元のMACDを表示させることができます。
①現在表示されているMACDを削除する
②チャートにMACDを設定する
「MACD2」から「MACD」に再設定することで、簡単にヒストリカルを表示させることができます。
MT4でMACDを2本表示させた場合の見方
MACDを2本表示させた際のトレンド判断としては、ゴールデンクロスとデッドクロスになります。
ゴールデンクロス
MACD線(白ライン)がシグナル(赤ライン)を下から上に突き抜けた場面。
デッドクロス
MACD線がシグナルを上から下に突き抜けた場合。
MACDを活用する際の注意点
MACDは、現在のトレンドの方向(上昇or下落なのか)を把握する際や、実際にトレンド転換を狙った取引を行う際には効果的なテクニカル指標です。しかし、レンジ相場であったり、値動きの不安定な状況下では思うような効力を発揮できない傾向があります。そのため、MACDを利用する際は、まず最初に直近の値動きを見て、MACDがしっかり機能しているか確認を行ったうえで、利用すると良いでしょう。
まとめ
MACDを使っているけれど、ヒストリカルが見辛い!といった方は、2本ラインに修正することで、わかりやすい景観になり、分析もしやすくなるかと思います。
ただ、MACDはトレンドがしっかり出ている場面では、効果を発揮できますが、レンジ相場であったり、値動きの不安定な状況下では思うような効力を発揮できない傾向があります。
その場合、他のテクニカル指標と兼用することで、MACDのデメリットを補えるケースもあるので、チャート分析を行う際は、複数のテクニカル指標を用いることをオススメします。
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